2012年10月 Intoxicated Lotus
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 連れてってあげる、宇宙旅行――。

01. Child Of The Universe

02. Touch
03. Wish You Were Here
04. Knocked Out
05. Sitting On Top Of The World
06. I'm Not Ready

07. Hunters And The Wolves
08. Dancing With A Broken Heart (Album Version)

09. Hypnotized
10. Safe To Believe
11. The Speed Of Life
12. War On Love
13. I Lost All Love 4 You
14. When My Stars Come Out
15. Control


 オーストラリアのシンガーソングライター、Delta Goodrem。この名前を目にしたのは久しぶりだという人が多いのではないだろうか。彼女は2002年にKylie MinogueやHolly Valance等を輩出したオーストラリアの国民的ドラマ『ネイバーズ』に出演し、劇中で「Born To Try」(1stアルバム『Innocent Eyes』収録)を歌うやいなや、5曲連続で1位を獲得。オーストラリア史上初の快挙を成し遂げた勢いに乗って、処女作『Innocent Eyes』はなんと29週連続1位を獲得、こちらも史上初の大快挙となった。更に3つ目の史上初となる、オーストラリアの音楽賞ARIA Awardsでの最多受賞……彼女のキャリアは順風満帆そのものであった。
 しかしそんななか、彼女はホジキンリンパ腫という大病を患う。放射線治療で髪が抜け落ちて女性として精神的にも苦痛を味わい、連日メディアに騒ぎ立てられた。それでも家族のサポートと本人の努力の甲斐あって彼女は快復し、シングル「Out Of The Blue」で復帰する。同曲は見事1位を獲得し、全豪が彼女のカムバックを祝福した。セラピーのように制作した2ndアルバム『Mistaken Identity』も全豪1位を獲得。ツアーもやりきり、国歌も歌い、彼女は完全に復活を果たした。
 2006年には、待望の日本デビューを果たす。日本デビュー盤『Innocent Eyes』には、1stアルバムと2ndアルバムから珠玉の曲が選ばれ、更に松下奈緒主演の映画『アジアンタムブルー』の主題歌に抜擢された新曲「Flawed」も収録された。『MUSIC STATION』に出演し、ピアニストでもある松下奈緒の伴奏で同曲をパフォーマンスしたことを覚えている人も多いのではないだろうか。
 しかし自身の名を冠した3rdアルバム『Delta』(全豪1位)では、シングル「In This Life」にアニメ『デルトラクエスト』のOPテーマというタイアップはついたものの、日本でのプロモーションは行われず、全米進出も試みたが、大きな成功は得られなかった。そしてキャリア中最も長いブランクを経て、4thアルバムとなる本作『Child Of The Universe』が発表された。本作は全豪2位を獲得。ブランクを感じさせない人気を証明したが、遂に日本盤のリリースはされないままに終わってしまった。日本における彼女の扱いが徐々に雑になっていくたびに、筆者は怒りと悲しみとが混ざり合った、なんともドロドロした気持ちになってしまう。なんせ本作は、筆者にとって最高傑作だからだ。最初に宣言しておく。Delta Goodremは非常に素晴らしい(こんなことを宣言しなければならない現実が悲しい)。

 1stシングルM5「Sitting On Top Of The World」は、女性POP / ROCK系シンガーたちを成功へと導いたアメリカの作曲家John Shanksと共作した、彼女のルーツであるピアノが、まるでギターのように弾ける、カラフルでPOPなアップ・ナンバー。このご時世にこれだけ吹っ切れた明るい曲を歌うアーティストは、なかなかいない。実に楽しそうに、無邪気に、そして高らかに声を張り上げる。余談だが、本曲がリリースされたすぐあとに、イギリスのディーヴァAlexandra Burkeが発表した2ndアルバム『Heartbreak On Hold』にも同じタイトルの曲が収録されていて、筆者は本曲のカヴァーなのかと一瞬疑ったが、聴いてみるとまったく別モノで安心したという鮮明な記憶がある。2ndシングルM8「Dancing With My Broken Heart」もShanksとの共作であり、こちらはダンス・ナンバーというアプローチ。サビが同時期に発表された安室奈美恵の「In The Spotlight (TOKYO)」(10thアルバム『Uncontrolled』収録)とシンクロするのが非常に興味深く、Album Versionのほうがよりアンセム度が増している。先行シングルとなった3rdシングルM3「Wish You Were Here」は彼女の得意とするピアノ・バラードだが、これまでのそれとは違い、本曲は2009年に事故で亡くなった友人へ捧げるレクイエムとなっている。"今日は貴方の27歳の誕生日だったのに"と今にも胸が張り裂けそうな声で歌い上げるさまに、こちらも自然と目頭が熱くなってしまう。最後の「I wish you were here...」という囁きといい、彼女の表現力は(この曲は私的な思い入れが強いこともあるだろうが)桁違いである。
 アルバムはまさに"宇宙の子"というタイトルをそのまま音にしたかのような表題曲M1「Child Of The Universe」でスタートを切る。荒野を疾走する狩猟民族の子どもの姿が想像できる力強さが感じられ、導入として最高の力を発揮している。続くM2「Touch」は気怠げに流れるように歌うサビが印象的で、かと思うとM4「Knocked Out」では弾けてみせる。かと思うと、珠玉のピアノ・バラードM6「I'm Not Ready」では伸びのある歌声で聴かせてくれる。かと思うと(しつこい)、M7「Hunters And The Wolves」ではイギリスのシンガーソングライターMarina & The Diamondsや同じくイギリスのバンドFlorence + The Machineから多大なる影響を受けたであろう、荘厳でオルタナティヴな側面を魅せる。また、M9「Hypnotized」は本作中最もはっちゃけた曲であり、M4「Knocked Out」のアコースティックな弾け方と比較して、下手するとダサいくらいにドPOPな弾け方をしている。
 本作で筆者が最も好きな曲は2曲ある(実に甲乙つけ難い)のだが、その1曲であるM10「Safe To Believe」はまさに、アメリカを代表するディーヴァMariah Careyそのものである。Mariahがアルバムの最後に配置していそうなゴスペル風の曲調で、徐々に熱を帯びていくのも実にMariahらしい。最後にはなんとMariahのごとくホイッスルまで披露してしまう。しかし彼女のそれは、Mariahの鳥や蝶のようなヒラヒラしたそれとは違って、無理をして出したヘロヘロなもの……だけど「ダメじゃん」と言うのは野暮というもの、ヘロヘロでも頑張ってホイッスルを出した彼女の意気込みが痛々しくて、ファンとしてはそこが愛しいのだ。故にその部分のために何度も聴いては、大好き度と再生回数が増していく……まあつまり、筆者が一番痛々しいということだ。
 これまではさまざまなジャンルの曲が並んでカラフルな流れだったが、M11「The Speed Of Life」~M13「I Lost All My Love 4 You」の流れはピアノを軸にしたミッド・チューンで、非常に統一感がある。特にM11「The Speed Of Life」M12「War On Love」はニコイチだと言ってもいい。後者はイギリスのシンガーソングライターNatasha Bedingfieldの「Strip Me」(3rdアルバム『Strip Me』収録)を大仰にしたような仕上がりが素晴らしい。M13「I Lost All My Love 4 You」は、M2「Touch」と同じくサビが気怠げに流れるような曲だ。しかしこちらのほうが更に盛り上がる展開に仕上がっている。
 さて、本作で筆者が最も好きな曲のもう1つが、M14「When My Stars Come Out」である。これはミュージカルやショウにピッタリの曲で、聴いていると思わず自分も歌い、踊り出したくなる。"太陽が沈んだら私の星が輝くときよ!"という自己愛の高さが、まるでアメリカのドラマ『Glee』のレイチェルそのものだ。本曲は是非レイチェルが高校を卒業する前に発表し、プロデューサーのRyan Murphyに見出され、マッキンリー高校のあの舞台で全員で歌って欲しかった……非常に惜しい。つまり、それほどまでのパワーがある曲だということだ。
 最後は本作中最もダークなM15「Control」で幕を閉じる。熱を帯びたヴォーカルで畳みかけるかのように歌っていると思いきや、突然魂が抜けた死人のような声で「Taking back control」と歌い、まさに曲自体のテンションの均衡をも保とうとしている。そしてそのままダークな音色で再生は終わり、不穏な余韻だけが残る。

 以上、タイトルになっている"宇宙の子"とは恐らく、「地球上の多様な人種や民族や、宇宙のさまざまな惑星等を、宇宙の子である私が俯瞰してアルバムを作りました」ということなのだろう。本作に収録されているさまざまなジャンルの曲は、宇宙の存在する多種多様な生物等を表現しているとも考えられる。また、それほどまでにさまざまなジャンルを歌ってもアルバムに妙な統一感があるのは、ひとえに彼女の歌声の力と彼女のルーツであるピアノが軸にあるからだと思うが、それも"多種多様であろうと平等に命はある"といったテーマに繋がる。また、彼女がそうであるように、我々もみんな宇宙の子であることから、本作を通して彼女と同じように宇宙を俯瞰するという追体験ができる。
 つまりはスケールの大きい壮大な作品だ。ブランクが長かった背景にも、もしかしたらそういった要因があったのかもしれない。しかし、勢いよく始まって不穏に終わるとは、宇宙の起源から宇宙の終焉を表しているかのようで、少し怖い。自ら大病によって"命の終焉"を間近に感じた彼女だからこそ、表現できた世界観なのかもしれない。是非とも、この美しきナヴィゲーターDelta Goodremに導かれて、この宇宙規模の世界観をたくさんの人に味わって欲しい。


 13/07/25


平穏のためなら、私は飛ぶ――。

01. Don't Say A Word
02. My Blood
03. Anything Could Happen
04. Only You
05. Halcyon
06. Figure 8
07. Joy

08. Hanging On
09. Explosions
10. I Know You Care
11. Atlantis
12. Dead In The Water


Bonus Track------
13. I Need Your Love (Calvin Harris feat. Ellie Goulding)


 イギリスにおける期待の新人ランキングBBC Sound Ofシリーズにおいて、2010年に首位を獲得したシンガーソングライターEllie Goulding。彼女はフォークとエレクトロニカを融合させたフォークトロニカというジャンルを自在に操り、処女作『Lights』がヒット。Elton Johnの名曲「Your Song」を彼女流に昇華したカヴァーがCMに使われ大ヒットを記録し、追い風に乗ってリパッケージ盤『Bright Lights』をリリース。その人気はアメリカにも飛び火して、元々は表題曲にも関わらず『Lights』のボーナス・トラック扱いであった「Lights」が世界中で大ヒット。そんな乗りに乗った彼女が、遂に2ndアルバム『Halcyon』をリリース。フォークトロニカなサウンドだけでなく、アーティストとしての厚みが加わった、実に神秘的な傑作に仕上がった。それもそのはず、タイトルに冠されたハルシオンとは、伝説の鳥である。よく見ればジャケットの髪のはね方も鳥の羽のようだ。そんなハルシオンさながら彼女が自由に舞った本作は、より民族的で、より神秘的で、ジャケットにわざわざ色をつける必要すらないほどに、それ自体が輝きを放っているのだ。仄暗い水の底から、浮かび上がるように――(こんなタイトルの映画あったよね)。

 さて、前置きが長くなってしまったが、先行シングルM3「Anything Could Happen」を聴いただけで彼女が一回りも二回りも成長していると感じるのはいとも簡単だった。硬質なファルセットのループ、何かにぶつかり弾けるようなトラック、ラストに向かって声を潰してまで絶叫する「I know it's gonna be」の連呼、そのすべてが前作にはなかった要素だ。彼女は本作について「海や水のことについて歌った曲が多い」と語っている。また、「何が起こるかわからない」という意味深なこの曲のタイトルを考えると、髪が振り乱れ、首が(本人の意志など関係なく)強引に左右にねじ曲げられるほどの強い勢いで、その"何が起こるかわからない何か"に弾かれている(と言うよりも、打ちつけられている)姿が想像できる。そしてその何かとは、水のように絶対的な力を持った"自然"という存在であり、更に硬質で冷たいものであるというところまで想像することができる。トラックだけでここまで聴き手の想像をかき立てるのは、相当の技だと思う。彼女はもはや、2ndアルバムでありながらその域に達していることをこの曲で高らかに宣言しているのだ。また、アルバム発売を目前にして、ドラマ映画『Now Is Good』の劇中歌として使用されたM10「I Know You Care」のMVが公開された。この曲は一転して、落ち着いたピアノ・ナンバーという印象だ。しかし勿論ただそれだけではなく、子どもたちの合唱のようなコーラスを用いることで、森のなかにある小学校の音楽の授業の一コマを切り取ったかのような印象を与える曲である。
 アルバムはM1「Don't Say A Word」で幕を開ける。1曲目から気合いは充分といったところ。水の底から途切れ途切れに泡を浮かべながら歌うような序盤から、突然雷が落ちたかのような重厚なサウンドと、彼女の多重コーラスが聴き手を圧倒する。歌い方も序盤の微かなそれとは違って、完全に覚醒している。"何かの目覚め"ということだろうか、「何も言わずに来て」と我々をアルバムの世界観に引きずり込む。続くM2「My Blood」は鳥がよくしている首を傾ける動きを再現したかのようなサビのメロディが印象的で、歌うにあたっても首を縦に動かすことはなかったのではないだろうか。筆者が思うに、彼女は"e"が印象的なアーティストだ。先行シングルM3「Anything Could Happen」も"Eee, eee, eee"という声がリフレインするイントロが印象的であったし、この曲でも"e"の発音の際に鳥の如く首を傾げているように思えるのだ。
 M4「Only You」は民族的なサウンドで、一見単調でぶつ切りな印象を受けるが、その効果でブリッジ部の流麗さが際立つ佳曲だ。今回はきちんと本編に収録された表題曲M5「Halcyon」はスピード感のある、まさに鳥が空を飛んでいるかのような速さが印象的である。続くM6「Figure 8」ではダブステップを取り入れ、重厚でバキバキなサウンドを作り上げている。そして、前半の勢いのある展開はこの曲でエクストリームをむかえ、幕を閉じる。
 後半のスタートを飾るM7「Joy」はストリングス使いのバラードであり、かと思いきや2番サビが終わったあとに太いドラムと荘厳なコーラスが入る、教会音楽を思わせる1曲である。恐らく彼女は、2番サビのあとに仕掛けを作るのが大好きなようだ。
 さて、ここで少し毒を吐こうと思う。続くM8「Hanging On」は実は本作のなかで一番最初に公開された曲(当初はイギリスのラッパーTinie Tempahが客演に迎えられていた)である。それを何故本編に入る前に語らなかったかというと、本曲がカヴァー曲であり、かつ名前負けしているからである。まず、筆者はカヴァー曲が好きではない。「Your Song」のカヴァーも好きではなかったし、本曲もそうである。「Your Song」の場合原曲を知っていたが、本曲の原曲は聴いたことがなかった。しかし、彼女が創りあげる本作の世界観に、借りものである他者の曲は果たして必要だったのだろうか。せっかく世界観が明確な作品なのだから、他者の曲をカヴァーしたのであれば、本編から外して欲しかったというのが本音だ。事実、M7「Joy」からM9「Explosions」までスキップしても、何の違和感もない。つまり筆者は、アルバムの世界観を壊すようなカヴァー曲は好きではないということだ。カヴァー・アルバムとして全曲カヴァーでリリースするぶんには気にならない(ただし余程でない限り聴きはしない)が、オリジナル・アルバムに入っていると違和感を覚えて仕方がないのだ。また、名前負けしているという点。筆者は「Hanging On」というタイトルを見るたびに、本曲ではなくDuffyの「Hanging On Too Long」(『Rockferry』収録)のメロディを思い出してしまうのだ。筆者の価値観では、それは敗北に他ならない。意図しようがしまいが、同じフレーズを含むタイトルになってしまった以上、比較されるのは業だと思う。どちらも思い出せるならば勝ち負けはなし、しかしどちらか片方しか思い出せないならば思い出されなかったほうは負け――それが筆者独自の価値観である。以上の2つの理由から毒を吐いたが、それはひとえに、カヴァーされるということはActive Childの原曲が優れていたということであろうし、このカヴァーも本作に収録されなかったのならば優れた曲であるという残念さゆえであることをご了承いただきたい。
 本編に話を戻して、M9「Explosions」は神秘的なコーラスで始まり、静かな曲調ながら、サビでタイトル通り爆発する曲である。秘めた情熱に火が点る瞬間といったところであろうか。両手を開いて空をあおぎ、高らかに歌っているモノクロの彼女の姿が容易に想像できる。M11「Atlantis」は「Where did you go?」というフレーズで畳みかける曲であるが、どこか彼女の声が幼い子どものそれのように聞こえる。ゼウスの怒りに触れて海へと沈められてゆく王国アトランティスの姿を見てそれを嘆く子どもの泣き声なのだろうか。しかしこの歌詞における"you"は何にでも置き換えることが可能であり、普遍的でキャッチーな"シングル向き"の曲であるとも言えるだろう。本編最後のM12「Dead In The Water」はまさに深海に沈みゆくような深遠で厳かなバラードであり、M1「Don't Say A Word」の逆で、泡を浮かべながら海に戻っていくかのようだ。つまり本作は、「海から空へ、そしてまた海へ」というストーリーなのではないだろうか。それもすべて冬のあいだの出来事である。本作は一貫して、仄暗く、冷たく、そして彼女が語る通り水や海を思わせる。ハルシオンは風波を鎮める鳥であり、そう考えると最初と最後の厳かさはハルシオンが鎮めている海(嵐の前の静けさ、嵐が去ったあとの静けさと言ったところか)のように思える。神話では、冬至から7日間は風が吹かない。そんな海で、何かが目覚め、海を荒らした。本作は、その"何か"を鎮めるハルシオンの7日間の物語なのではないだろうか。風の神アイオロスの元へ報せに行ったのかもしれない――そういうストーリー性が感じられる傑作だ。大袈裟な解釈かもしれないが、だけれどほら、聴き手が抱く感想であろうと、"何が起こるかわからない"のだから――。

 さて、ボーナス・トラックには、イギリスの飛ぶ鳥を落とす勢いのDJであるCalvin Harrisが、自身のアルバム『18 Months』に彼女を客演として迎えたM13「I Need Your Love」が収録されている。まさにEDMといった激キャッチーな本曲は、普段どちらかと言えばオルタナティヴな彼女のポップな一面を引き出している。その結果、エリゴルたんという愛称が生まれ、MVではCalvinと付き合ってもいないのにイチャコライチャコラしまくるという、まさに"何が起こるかわからない"というテーマを自ら体現している有様だ。感想の落差から見ても、ボーナス・トラックとしての収録は大正解であった。それもあって尚更、M8「Hanging On」もボーナス・トラックで収録して欲しかった(しつこい)。

 エリゴルたんの快進撃は続く。"平穏無事な日々"という意味を持つリパッケージ盤『Halcyon Days』が8月23日にリリースされる。前作の「『Lights』をリリース後、リパッケージ盤『Bright Lights』をリリース」という流れに倣って、新曲群をEPとして別売りする気は皆無だ。今回に至っては新曲10曲という、新作アルバム扱いでもいいのではないかと思ってしまうヴォリュームだ。しかしまあ、『Bright Lights』がそうであったように、『Halcyon Days』も本作の延長線上にある進化形なのだろう。事実、『Bright Lights』における彼女の進化は素晴らしかったが、「完全なる新作の2ndアルバムです」と言われていたら、恐らくは「前作の延長線上にある作品なんだね」くらいの感想で終わっていただろう。それくらい、彼女にとって"新作アルバム"という言葉に対する意気込みは半端ないのだろうと思う。勿論、リパッケージ盤でもその才能を十二分に魅せてくれるのだから、そこはBBC Sound Of 2010のトップに君臨した女王としてのプライドも大きいのだろう。黙って『Halcyon Days』を購入するのがエリゴル王国の民というものだ(大袈裟)。先行シングル「Burn」が公開されているので、是非発売まで期待の炎をバンバン燃やし続けていて欲しい(お粗末な締めくくり方)


 13/07/18

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